👷♂️建設キャリアアップシステムを効率的に理解
「建設キャリアアップ」という言葉を聞いた事があるでしょうか?
建設業に携わっている方なら、ご存じの方も多いと思いますが、今回はこのシステムについて
ご紹介します。
2019年年4月から本運用が開始した「建設キャリアアップシステムの基本」について簡単に
解説いたします。
弊社も2022年3月に登録完了済ですが、慣れない登録作業に時間がかかり、苦労したことを
覚えています。
①建設キャリアアップシステムとは
建設キャリアアップシステムとは、システムに登録した一人一人の技能者に対し、銀行のキャッシュカードの様なICカードを発行し、いつ、どの現場に、どの職種で、どの立場で働いたのか等の就業履歴を簡単に記録させるシステムです。
現場で働く人は、日々の勤務実績がシステムで登録されます。
勤務実績のほかに保有資格情報も記録されるので、カード1枚で技能者の実績が証明できます。
建設会社としても会社に所属する技能者に実力が客観的にわかるので元請事業者や、発注者に対して自社の実力を示す事ができます。
②建設キャリアアップ(CCUS)を利用するには
ここからは、建設キャリアップシステム→CCUSと略して、お伝えします。
CCUSを利用するには、システムに登録しなければいけません。
会社名等を登録する「事業者登録」と技能者氏名等を登録する「技能者登録」の2つがあります。
通常、事業者登録と技能者登録の両方を行います。
事業者登録を行うことで「事業者ID」数字14桁が作成され、
技能者登録を行うことで「技能者ID」数字14桁と「キャリアアップカード」が作成されます。作成された事業者IDや技能者IDでCCUSにログインする事ができます。
ログインすることで事業者情報の閲覧や技能者情報の各種操作が可能になります。
③CCUSに登録するためには
CCUSに登録するためには、インターネットで申請する方法と認定登録機関に出向いて
登録する方法があります。
インターネット申請を選んだ方が簡単です。
申請から登録まで混雑具合にもよりますが、1~2か月を要します。
登録時に添付書類等に不備がある場合は、さらに時間がかかるので書類等の準備は慎重にしたほうがいいです。
➃CCUSの使い方
技能者登録を行うと以下の様なCCUSカードが発行されます。

表面に技能者ID14桁の数字と裏面にはセキュリティーコード4桁が印字されています。
カードの色は能力評価(レベル判定)により、レベル1~4に色分けされています。
レベル1(白) 初級技能者
レベル2(ブルー) 中堅技能者
レベル3(シルバー) 職長クラス
レベル4(ゴールド) 高度技能者
又、セキュリティ―コードはログインやパスワード変更、外部連携に使います。
このカードを技能者が現場のカードリーダーにかざすと、当日の就業履歴が蓄積されます。
蓄積されたデータは帳票などに出力したり、その現場で働く技能者を一覧として表示できます。
🪷CCUSのメリットと自社の強み
①CCUSの目的
CCUSは技能者ひとり一人の就業実績や資格を登録し、技能の
公正な評価、工事の品質向上、現場作業の効率化などにつなげることを目的とされています。
現在、建設業に従事している60歳以上の技能者が90万人、30歳未満が36万人で建設業への新規入職者はこの20年でピーク時の約半分に減少しました。
そのため建設業における若者の入職を進めるためには建設業が「魅力的な産業」であることを示す事が必要になり、技能や技術といった個々のスキルを「見える化」により評価される市場産業としての地位を築く事になります。
②事業者視点からみたCCUCのメリット
建設技能者の能力評価制度(レベル判定)が構築された為、育成に力をいれている企業が高い評価を得られるようになります。
又、CCUSの登録事業者は施工体制台帳や就業履歴一覧、社会保険加入状況が簡単に出力できるので技能者管理等の作業効率がUPする。(膨大な量の紙出力の手間が省けました)
③技能者視点から見たCCUSのメリット
レベル判定が構築されたため、自身のスキル向上や自己の技能力を対外的にアピールできる。
就業履歴が蓄積されることで、建設業をいったん離れても離職以前の現場経験がシステムに残るので再就職の際に自身の経験を証明できるようになる。
➃CCUSをビジネスチャンスに活かす
CCUSでは登録された建設業者と建設業者を繋げる仕組みがあります。
「施工体制の登録」と呼ばれ、元請業者が請け負った現場を、どの下請け業者と仕事するかを設定することを指します。
このシステムを活用することにより、今まで以上の建設業者間のつながりを期待できるほか、その他の建設業者の検索機能も備わっており従来より、他建設業者の情報にアクセスする事ができます。
🤔将来は義務化?
①今後、CCUSは義務化される?
結論から言いますと、CCUSの登録が将来的に義務化される情報は今の所、ありません。
ただ、大手ゼネコン、サブコンがCCUSを活用している場合、下請け業者が登録する必要が出てきます。実際、弊社にご依頼頂いた、元請業者様は、すべてCCUSを活用されていました。
下請け業者やそこで働く技能者までが、きちんと登録されていないと元請業者のゼネコンやサブコンの施工体制台帳や作業員名簿が正しく表示されません。正しく情報を反映させるのであれば、下請け業者がきちんと事業者登録や技能者登録を完了しなければなりません。
今後、CCUS未登録業者が現場に入れなくなる日がくるかもしれません。
②登録完了まで
現時点で事業者登録申請から技能者登録申請の完了まで早くて2ヶ月程度かかっています。
メールサポートも登録者が増加するにつれて対応が追い付いていません。
すぐに回答を求めても、回答待ちが1週間ほど、かかる場合もあります。
以上のことから、CCUSへの登録をご検討中の方は早めの登録をおススメします。
元請業者からCCUS登録済かの、お問い合わせを頂いても慌てる事がありません。

